Q&A

主に高断熱住宅に関するQ&Aをまとめています。わかりやすくするために簡単な表現だったり省略している場合がありますので詳細についてはお問合せくださいませ。


高断熱高気密住宅について

仕様・設備について

家づくりについて

当社について


高断熱高気密住宅について

Q:家を気密化すると息がつまりませんか?

A:そのようなことはございません。暖冷房時、換気設備を使うという前提で家の隅々まできれいな空気質を保とうとすると、逆に気密化が必要になります。中途半端な気密性では空気が滞ったりする恐れがあるからです。なにより気密化することで暖冷房の効率がよくなり快適な空間をより少ないエネルギーで作りやすくなります。

季節が良い時に窓を開けている状態では他の住宅となんら変わりません。

こちらも参考にしてください。

 

Q:気密性能はいらないと思っているのですが。

A:今現在建てるとしたら、まったく断熱材が入っていない住宅はおそらく無いと思います。それと同じように、気密性能も建物の基本性能のひとつになります。

 (なぜ気密性能が必要かはこの記述をご覧になってください。)

 そして完成した建物がどの程度の気密性能なのかは気密測定を行わなければわからないので、気密測定は必須になります。

 

Q:そこまで高気密にする必要がありますか?

A:必要です。

新潟市の冬の平均風速約4m/s、室内外温度差20℃の環境で熱交換型換気が効果を発揮するためには漏気を建物容積の0.1回程度に抑える必要があります。それが0.5cm2/m2以下の気密性能になります。第3種換気でも換気経路を確保するには、やはりその程度の気密性能が必要になってきます。他にも壁体内結露防止や将来的な気密性能の劣化も考慮しなければなりません。

当社では気密性能を0.5cm2/m2以下は必要だと考え、目標値としています。

気密性能についてはこちらも参照してください。

 

Q:断熱性ってそこまで必要?

A:結露の恐れを少なくし、快適な空間を作ろうとするとある程度家全体の温度を均一にしなければなりません。そのような空間を作ろうとする時、例えば次世代省エネルギー基準を満たした程度の住宅では、逆に今までより多くのエネルギーが必要になる可能性があります。より快適な空間と今後のエネルギー問題を考え、より高い断熱性をお勧めさせて頂いてます。

 

Q:Q1住宅ってなんですか?

A:日本最大の高断熱住宅の研究、普及を目的とした団体、新住協で定義した言葉になりますが、次世代省エネルギー基準を満たした住宅と比較して暖房エネルギーで1/3~1/4で済む住宅を指しています。北海道などで概ねQ値が1.0近くなることからこう呼んでいます。

 

Q:高断熱住宅って乾燥するって聞きました。

A:こちらにもあるように、少なくとも新潟の冬場の外気の温度をそのまま上げようとすると乾燥します。いままでは水蒸気がでる暖房器具を使ったり、部屋間で温度差があったので気づきにくかったのです。これは建物の性能の話ではなくて暖房方法の違いによるものです。建物内の温度差を少なくするという環境の中では、中途半端な気密性だと漏気により多くの室内空気を外気と交換してしまい(乾燥する)、また、断熱性も中途半端だと室温をより上げなければいけなかったり(乾燥する)するので、そういった意味では乾燥しづらいともいえます。

 

Q:高断熱住宅は夏場に暑い?

A:高断熱住宅は、室内の熱が外に逃げにくいといった特徴があります。冬場はそれでいいのですが、夏場は室内に熱が発生しないようにする工夫が必要になってきます。一番の熱は日射熱になりますのでその熱を室内に入れないようにする設計上の工夫、暮らし方の工夫を行えば、少ない冷房エネルギーで家全体を快適な温湿度に保つことが可能になってきます。また、夜間の冷気を利用、保持する住まい方をすることもできます。

 

Q:高断熱住宅って結露はしないんですか?

A:いままで結露に悩まされていた家と比べると、きちんと造られた高断熱住宅ならば劇的に変わってきます。ただし、住まい方(換気扇稼働状況や加湿器、温湿度管理)や外気温、サッシ性能によっては窓ガラス下端などに結露が起こる場合があります。その場合でも住まい方によって改善することもできますので都度アドバイスさせて頂いております。

 

Q:どの住宅会社も高断熱と言っていますが?

A:現在の日本の省エネ基準は平成11年の基準がベースになっており、世界的に見てもけっして高いとは言えません。そのため、ほぼ全ての住宅会社は高断熱をうたっていますが、断熱性能は低いレベルから高いレベルまで様々です。高断熱という言葉だけでなく、施工している住宅の断熱レベルがどの程度なのかを数値などで調べ、確認する必要があります。

 

Q:断熱材がきちんと施工されているか心配です。

A:施工中は基本的にいつでも見学できますので、断熱材施工状況も確認できます。 また、間接的にはなりますが、気密測定の結果(実測値)も目安になります。 気密性能が高い(気密施工がきちんとできている)ということは、断熱材もきちんと施工されている可能性が高い、と言えると思います。

 

Q:気密測定の費用はかかりますか?

A:気密測定は外部の測定業者に依頼するため費用がかかります(税抜4万円、条件により異なる場合有)。換気風量測定は自社で行っているので今のところ費用はかかりません。

 

Q:気密測定はいつ行うのですか?

A:全ての工事が完了し、住んでいるのと同じような状態(完成時)で気密測定を行っています。

例外として、特殊な納まりや使い慣れていない部材を使用する時は気密工事が終了した段階(中間時)で追加測定を行う場合があります。

 

Q:本当にきちんと気密測定しているか心配です。

A:ご希望があれば気密測定に立ち会うことができます。 気密測定は建物が完成し、引き渡す合間を縫って行うので、スケジュールがタイトな場合もあります。日程に関しては当社の都合を優先させて頂く場合がありますが、ご理解の程お願いいたします。

 

Q:G1とかG2ってなんですか?

A:2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(HEAT20)が提唱する、ある一定の室内温度環境を確保するための断熱指標です。G1、G2はその指標のランク(外皮性能グレード)になります。 詳しくはこちらでご確認ください。HEAT20ホームページ

その指標を判断の基準にする方もいらっしゃるので、直近の施工例からUA値と共に併記しています。

 

仕様・設備について

Q:太陽光発電はのせられるの?

A:特に新潟では積雪に対する配慮や、乗せることを前提にした構造設計が必要になりますが、可能です。ただ、あくまで設備のひとつになります。せっかく発電してもたくさんのエネルギーがかかる住宅では本末転倒になり、また、建物の断熱性能などは後から向上させることは費用的にも難しくなるので、まずはしっかりとした建物性能を確保することをお勧めします。ZEH(ネットゼロエネルギー住宅)も同様です。

 

Q:換気設備はどのようなものを使用していますか?

A:主にダクトを使った第3種換気設備、第1種熱交換換気設備を使用することが多いです。それぞれのメリット、デメリットをお知らせし、ご相談、ご提案させていただきます。いずれにしても最終的にきちんと換気ができているか換気風量を測定してからお引渡ししています。

また、お住まいになってからメンテナンスの相談も承っています。

こちらのブログ記事も参考にしてください。

 

Q:床下エアコンのメリットとデメリットを教えてください。

A:床下空間を暖めることにより次のメリットがあります。

・床面全体を暖めることができる。足裏が気持ちいい。

・エアコンの気流を感じにくい。

・離れた場所(水回り等)も暖められる。

・普及している家庭用壁掛エアコンを使うため、交換、メンテが比較的簡単。費用もかかりにくい。

・必然的に基礎断熱を採用するので床断熱より床下点検を行いやすい。

 

逆にデメリットとして

・エアコン一台で暖房するため、建物に高い断熱性能が必要。

・場所によっては温度差(2階等)ができる。

・通常の取付け方をした壁掛けエアコンよりも光熱費がかかる。

・従来とは違う取り付け方のため、設定温度、メンテなど慣れが必要。

・床下空間の掃除が必要になる。

等があります。こちらのページもあわせてご覧ください。

 

Q:床下エアコンにしたいのですが、床下の掃除が心配です。

A:基礎断熱で作られた床下は、乾燥した空間でコンクリートの床なので掃除機等で清掃可能です。広い空間ではありませんが、少なくともDIYできるような人でしたらご自身で行うことは十分可能です。納まりも床下空間にゴミが落ちにくいように考慮しています。

 

別な観点からですが、家を長持ちさせるには定期的な点検が推奨されます。床断熱、基礎断熱にかかわらず床下空間も、1年に1回程度、点検したほうがよいのですが、掃除がてら点検を行えば一石二鳥になります。

 

またOB限定になりますが、床下清掃メニューも近く開始する予定ですので、メンテナンスに自信のない方でも床下エアコンを導入しやすくなっています。詳細はお問い合わせ下さいませ。

 

Q:他社で建てた家が寒いのですが、床下エアコンを付けて改善できますか?

A:床下エアコンを使った暖房方法は、単にエアコンの取付位置を変えているだけではなく、家全体の性能(高い断熱性と気密性が必要)や仕様、その他いろいろな要因を考慮して設計しています。

 

もし現在、エアコン等が部屋についていても寒いようであれば、単純に床下エアコンを付けただけではもっと寒くなります。また、快適にならないばかりか、どこか不具合を起こす可能性もあるため、既存住宅への取付は行っておりません。

 

ただし、既存の家を全面的に断熱改修を行い、高い断熱気密性が期待できるようであれば暖房計画の選択肢のひとつに入ると思います。

 

Q:断熱材は主に何を使用していますか?

A:高性能グラスウールを使用する事が多いです。きちんとした施工が前提になりますが、性能が高い割に安価であること、燃えずらい、耐久性が高い、壁体内に湿気が入っても抜けやすい、といったバランスの良さがあげられます。他の断熱材でも同様な性能が期待できれば検討対象になりますし、使った例もあります。

 

Q:無垢材がいいと思ってますが、注意点はなんでしょうか?

A:無垢材は一本一本異なり、木目、節、割れ、そり、ヤニなどがある場合や、それらが後からでてくる場合があります。

無垢材には皆さんも感じているように、これらの事を含め、すべて異なる表情、手ざわり、経年変化など沢山の魅力があります。

また、樹種によってメンテナンス方法が変わるので、都度アドバイスさせて頂きます。

 

家づくりについて

Q:忙しいためメールで打ち合わせは可能?

A:可能です。実際にメールやラインを活用して打ち合わせしているケースも多くあります。ただ、家造りは完成品を購入するのとは異なり、これから一緒に造っていく物になります。価値観の共有、信頼関係構築という点で、ある程度は対面で打ち合わせすることも重要だと思います。

また、メールでは打合せできない段階もありますのでその場合、Zoom等での打ち合わせにも対応しています。初回は対面での打ち合わせをお勧めします。

 

Q:価格はどうなっていますか?

A:注文住宅のため一概には言えませんが、30坪で概ね2,000万~(消費税、地盤改良、外構等は別途)です。注意点としては大きさが小さければ必ずしも安いというわけでなく、断熱レベル、設備、建物形状、敷地条件などにも大きく左右されます。

特に近年、木材を筆頭に材料、設備が著しく値上がりしていますので価格につきましては個別にお問い合わせくださいませ。

 

Q:住宅の断熱性能は良くしたいが予算も切り詰めたいと思っています。

A:住宅の大きさを小さくすることでコストを下げ、断熱性能を落とさずに計画することをおすすめしています。 家中の温度差が小さい住宅はオープンなプランにすることもできるので余分な廊下スペースを削減できたり、温度差があるために使っていない部屋ができてしまう住宅よりも実質的に広く使える場合があります。

また、2階はがらんどうにして住まいながら手を加えていく、といった考え方もあります。これは高い断熱・気密性能があるからできる方法のひとつになります。

 

家の形を単純にする、仕上げを省く、外構を工夫する、などでもコストを下げることができます。

 

Q:自分でできることをやって費用をうかしたい。

A:ご自身で行って完結する限り、その分の費用はかかりません。実際に行った方もいらっしゃいます。おすすめは工具などを使わなくていい塗装関係でしょうか。ムラになっても思い出深いものです。

 

Q:どうやって進めていくの?

A:流れとしては、当社説明・相談→プレゼン(基本計画・概算見積、原則初回まで無料)→基本設計申込→見積→請負契約→着工という流れが基本になります。まずはどんな考えで、どんな建物を造っているのか、一度ご説明させて下さい。

 

Q:誰と打合せをするの?

A:当社の代表である私(紹介ページ)が、打合せから設計、施工、アフターメンテナンスまで全て行います。ワンストップで行うため、伝達ミスや勘違いが少なく、新たな人間関係構築のわずらわしさもありません。

 

Q:工事中の自分の家を見ることはできますか?

A:ぜひ見てください。断熱材がどれだけ丁寧に施工されているかわかります。
一般に、いざ工事が始まると、知らない職人さんたちばかりがいるので、見学するのに自分の家であっても敷居が高く感じる事が多い、と聞きます。

 

当社では、工事が始まっても私自身が作業も行い現場にいることも多いため気兼ねなく見学できます。見学に来られた日が立会日、という感覚です。その為、細かい造作や下地の補強場所、コンセントの位置など現場を見ながらその都度打合せもすることができますし、私も助かります。

 

私が現場にいる事が家造りの中で一番安心でき、施工中であっても打ち合わせが密にできてよかった、と言ってくださる施主も多いです。

 

Q:気に入った設計事務所で設計だけしてもらい、施工はお願いできますか?

A:可能です。依頼したい設計事務所さんが高断熱住宅を重視していない、あまり経験がない、拘っていない事務所だとしても、断熱方法、納まり、施工の仕方など相談・協議させてもらい、より高い断熱性能の住宅を造ることも可能です。

 

Q:費用をうかすため、施主支給をしたいのですが。

A:責任の範囲があいまいになってしまうので基本的に施主支給は承っておりませんが、既存家屋の材料の一部や当社では入手できない物の使用、材料施工にわたって完結できるような工事や施主自身の施工などはこの限りではありません。

ただし内容によっては管理費等が発生する場合もあるので、最終的に費用がうくかどうかの精査も必要かもしれません。

判断がつかないようでしたら、ご相談ください。

 

Q:地鎮祭は必ず行わないといけませんか?

A:祭祀になりますので、ご自身の信条に基づき、行うか行わないかを決めていただいて大丈夫です。施工会社のために行わなければいけない、と思っている方もいらっしゃいますが、当社は気にしません。迷われる方は家造りの記念や建物位置の確認のついでに、といったレベルで行ってもいいかもしれません。上棟式も同様です。

 

当社について

Q:御社のような小さな工務店で建てるメリットは何ですか?

A:一番の利点は代表である私が最初の打合せから、設計、施工、メンテナンスまで、責任をもって対応していく事だと思います。ハウスメーカー、住宅販売会社のように途中でコロコロと担当が変わることもありません。仕事を単純に下請けに流すわけではなく、施主の顔を見ながらの施工(実際に見ながら作業するわけではありません)を通じて、施主の家づくりへの考え、思い、お打合せした内容等、ぶれる事なく最後まで共有することができます。小さいならではのメリットがあるのです。

 

Q:小さな工務店で建てるデメリットは何ですか?

A:設計や仕様などを一から検討できる余地があるため、ハウスメーカーなどと比べるとお打合せから完成まで時間がかかってしまいます。今すぐ建てたい、住みたい、仕様など考えるのが面倒だ、というお客様にとって小さな工務店は不向きかもしれません。その代り、自分たちのこだわりを検討、実現したい場合は十分に時間をかけて進めることができます。

 

Q:アフターメンテナンスはどうなっていますか?

A:建物を適切に維持するには必ずメンテナンスが必要になってきます。地域(新潟市)に根差した会社になりますので、事あるごとに相談でき、都度迅速に対応させて頂いてます。メンテナンス担当者も変わることはありませんのでご安心ください。また高断熱住宅の暮らし方や、日々のお手入れ方法も随時ご相談、アドバイスさせて頂いております。

こちらのブログ記事も参考にしてください。

 

Q:施工可能な地域は?

A:当社は直接施工を行っている工務店であり、また、建築後のアフターメンテナンスも考慮して、おおむね当社から30分から1時間圏内(新潟市及びその近郊)とさせて頂いています。該当地域かどうか確認したい時はお問合せ下さいませ。

 

Q:カタログがほしいのですが。

A:申し訳ございませんが、カタログは作成しておりません。お伝えしたいことは当HPに掲載しておりますのでお手数ですがご高覧くださいませ。また、必要であればご来社もしくはお伺いしてご納得いくまで説明致します。説明した後でも、ご希望がなければ営業は致しませんのでご安心ください。

 

Q:小さな工務店だと工事途中の倒産が心配なのですが。

A:当社の場合、良いか悪いかは別として借入金無しで経営しているので(2022年9月現在)、いわゆる債務超過による倒産はありません。そのため少なくとも工事途中にご迷惑をおかけることはないでしょうし、工事期間中の災害などは建設保険によってカバーしています。